目の前の一匹から始まった、命のバトン 〜動物保護団体りぼんがつなぐ、人と動物の居場所〜

目の前の一匹から始まった、命のバトン 〜動物保護団体りぼんがつなぐ、人と動物の居場所〜

殺処分は、遠い場所で起きている出来事ではありませんでした。
行政に届けた一匹の犬をきっかけに、その現実を知りました。

「飼い主が見つからなければ、殺処分になります。」

そう告げられた瞬間、命の行き先が、あまりにも簡単に決められてしまう現実を突きつけられました。
それが、動物保護活動の原点です。

1. 殺処分は、思っているよりも近くにあった 〜活動を始めたきっかけと背景

動物保護活動は、たった一匹の犬を行政に届けたことから始まりました。
その犬だけでなく、他にもつながれている犬がいて、いずれも「殺処分になる」と聞いたといいます。

「こんなにも身近で、当たり前のように命が失われているんだ」

そう知ったとき、自分に何ができるのかを考えました。
そして出した答えは、壮大な理想ではなく、目の前の一匹を助けること
殺処分になる前に、今、助けを求めている命を救おう。
その決意が、動物の保護活動のはじまりです。


2. 行き場を失った命を、受け止める役割現在の活動内容〜

りぼんが現在行っているのは、保護された動物を引き取り、里親につなぐ活動です。
引き取る理由はさまざまで、高齢の飼い主が入院・逝去したケース、
妊娠や多頭飼育による飼育困難、同棲解消や離婚、ペット不可物件への引っ越しなどがあります。

どれも、特別な誰かの話ではありません。
「飼えなくなった」という現実の中で、行き場を失った命を助けています。

 また、学生の課題研究や課外活動にも協力し、次の世代につながる学びと経験を応援しています。

3. 犬も猫も、小さな命も、すべて同じ重さ 〜動物種を問わず保護する理由〜

りぼんが保護しているのは、犬や猫だけではありません。
うさぎ、ハムスター、インコ、ニワトリ、両生類、爬虫類──動物種は問いません。

その理由は、とてもシンプルです。

「命に、違いはないからです。」

犬の命も、猫の命も、小動物や鳥の命も、すべて同じ重さを持っています。
その考え方が、りぼんの活動の根底にあります。


4. 距離よりも、「幸せになれるかどうか」全国へつなぐ里親探し〜

里親探しにおいて、りぼんは地域にこだわっていません。
奈良や関西で里親が見つからなくても、遠方に心優しい人がいるなら、全国へ届けています。

「場所よりも、その子が幸せに暮らせるかどうか」

その判断軸のもと、実際に全国へ足を運び、命をつないでいます。

5. 譲渡の条件は、心のあり方 〜活動スタイルで最も大切にしていること〜

譲渡において、最も大切にしていることは「心の優しさ」を何よりも大切にすることです。
その子の気持ちを想像できること。
そして、りぼんの考え方を理解し、受け入れてくれること。

保護から譲渡までの間、ボランティアや預かり家庭は、
動物たちをわが子のように懸命に世話しています。

だからこそ、里親にも、その思いをくみ取ってほしいと考えています。
シニアの子、噛む子、病気の子、授乳期の子──
行き場のない命を殺処分から守り、次の家族へとバトンを渡す。
それが、りぼんの揺るがない判断基準です。


6. 助けたその先の生活まで考える 保護後に行う最初のケア〜

動物を迎え入れた後、まず行うのは健康診断と医療ケアです。
病気が見つかれば、すぐに治療を開始します。
必要に応じてトリミングも行い、生活を整えています。

「助ける」だけで終わらせず、
その後の暮らしまで見据えたケアを大切にしています。

7. 支え続ける覚悟が必要な命もある 黒柴のこゆめちゃんのエピソード〜

特に印象に残っているのが、重度のてんかんを抱える「こゆめちゃん」です。
保護した当初から発作が続き、治療薬の効果も出にくくなっています。
夜鳴きが激しい日もあり、常に見守りが必要な状態です。

預かり家庭でも懸命に対応してもらいましたが、
夜鳴きと発作により、大きな負担をかけてしまったこともありました。

現在は、みんなで協力しながらケアを続けました。
なお、こゆめちゃんは8年前に一度譲渡されたものの、再び戻ってきた子でもあります。
それでも、りぼんはこの命を抱え続けています。里親様に譲渡したら、それで終わりではありません。それぞれの子の一生を一緒に見守っていきたいと思っています。


8. 幸せの裏側で、今も失われている命がある 保護活動を知らない方へ〜

幸せに暮らしている犬や猫、小動物がいる一方で、
今も殺処分や不幸にも亡くなってしまう命が行われている現実があります。
劣悪な繁殖環境で生きる命や、冷凍という形で亡くなってしまう命、大事にされずにネグレクトという形で生きる命。

まずは、その事実を知ってほしい。
そして、「今、自分に何ができるのか」を考えてほしいと、りぼんは伝えています。

9. 「足りない」が続く、現場の現実今、必要とされている支援〜

活動を続けるうえで、医療費や施設運営費は大きな負担となっています。
物資も、人手も、十分とは言えません。

「すべてが足りていません。困っています。」

それが、現場の正直な声です。


10. 命のバトンを、これからも りぼんのこれからと、読者へのメッセージ〜

りぼんは、犬や猫だけでなく、
小動物や鳥も含めた保護活動を、少しずつでも継続していきたいと考えています。

人と動物たちの居場所となり、
訪れた人が命の大切さを学べる場所でありたい。

目の前で助けを求めている動物を一匹でも多く救いたい。優しい里親へと命のバトンをつなぐ。
私たちの活動は、特別なことではありません。そして、ボランティアとともに命を救い続けていきたいです。

──みんなでカレーを作り、食べながら、語り合い、仲間と支え合いたい。

そんな未来を思い描きながら、今日も続いています。

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